「二重人格」は“メッセージシンガー宮西良治”の代名詞かな。
この曲の評価は真っ二つに分かれる。
バラード好きのファンからは、毛嫌いされてるし、
詩を重視するメッセージソング好きのファンからは、絶大なる支持がある。

俺、個人的には良く出来た曲だと思うけど、
いちリスナーとしては、あまり好きなタイプの曲じゃない。
だけど、シンガーとしては歌いたくなるし、歌っててものすごくのってしまう。
「やっぱこれをやんなきゃ」って思うんだよね。

そうそう、ここで皆に言っておきたい事があるんだけど、
この曲は、やな奴の歌ではなく、いい人の歌であるという事。
「二重人格」で語られてる詩の内容は、多くの人が内面に持っている嫌な面。
だけど、大抵の人は罪悪感もなく、気にもかけずに日々過ごしている。
この主人公は、いい人だからこそ、自分の嫌な面に気がついて、自己嫌悪に陥ってるんだな。

リアリティーがあって、きつい言い回しだけど、そういう含みを持って
聴いてもらえると、この曲が嫌いだった人も、受け入れられるかも・・・

最後に一言、この曲はＬＩＶＥで聴いてみて！絶対いいから！

「二重人格」
作詞・作曲／宮西良治
編曲／松ヶ下宏之

見せかけの優しさを　今日も周りに振り撒いて
返って来る見え透いた　お世辞の言葉を当然のように　期待してる
つまらない話を　愛想笑いで聞いてあげ
心の中で「馬鹿じゃないの　いい加減にしろ早くやめろ」と　そう呟く
「性格のいい女が　やっぱりいいな」と言いながら
ルックスのいかす女を　やらしい目つきで上から下まで　追いかけてる
友達の失恋話　確かに同情はする
だけど暗い話ばかり　「お前のその性格が嫌われる」　なんて言えない
二重人格の　神と悪魔を　その場で使い分けて　生き抜いてきた
二重人格の　神と悪魔に　祈りを捧げる聖者も　苦しんでいる

自慢話を聞くのは　耐えられないと思いながら
誰かに聴いてもらいたい　自慢の種を喉元に山ほど　隠してある
「努力しないで掴めるもの　マンネリズムの暮らしだけ
夜も寝ないで頑張ってる」　ほらを吹く割に毎晩テレビを　三時間見る
「仕事もしないで無駄話　タイムカード不正する
絶対に許せはしない　損をした」と騒ぎ立てる自分も　同じ穴のムジナ
親の老後は心配ない　ちゃんと面倒見るから
責任感はある方さ　だけど今月ちょっと苦しいから　仕送りお願い
二重人格の　大人と子供を　我がままに積み重ねて　生き抜いてきた
二重人格の　大人と子供に　自立したような振りして　甘えている

静寂が俺を眠らせる頃　まぶたに浮かぶ彼女の顔
孤独が　俺の息の根を止めてしまう前に
いつも現れて　助けてくれるんだ
救い様のない　こんな俺を　どうして・・・
二重人格の　表と裏を　巧みに使いこなし　生き抜いてきた
二重人格の　表と裏に　偽善者は怯えながら　微笑んでいる
二重人格の　表と裏を　巧みに使いこなし　生き抜いてきた
二重人格の　表と裏に　偽善者は怯えながら　微笑んでいる

いい話にのぼせ上がり　どん底の日々を忘れて
「住む世界が違うんだ」友達さえ見下ろしてる俺が　許せない

High School Memory　　Sleep Walking　　溢れ出る夢　　素直にFall in Love　　
ロンリー・ナイト　　TONIGHT〜真夜中の逃避行　　思いのままに　　強く逞しく