何の為に生きていくのか?
2003年、自衛隊のイラク派遣を契機に、改めて考えさせられたテーマ。
戦闘による死者も出ず、この件に関して、直接的には今はあまり論議はされないけど、当時、すごく激高したのを覚えてる。

自殺をも考えた当事者の苦しみ、恋人や家族の悲しみを新聞で読み、涙が止まらなかった。
そして、「生きて行けばいい」という曲を作ったんだ。

ただ、戦争反対を声高々に叫ぶのではなく、愛する人を想うが故の苦悩、心の葛藤に焦点を当てて書き上げた。
そして、自衛隊イラク派遣のみに捕われず、戦争、災害、病気、貧困・・・
何らかの事情で、愛する恋人、家族、友達と別れなければならない、全ての人々に向けてメッセージしようと思ったんだ。

とってもとっても、大切な歌です。

P.S. イラク派遣を経験した自衛隊員の自殺者は2007年10月現在で、16人(退職者は含まず)に上り、精神疾患になり病院に通った人数は数知れないと言う。



「生きて行けばいい」
作詞・作曲/宮西良治

どうして 話してくれなかったんだろう?
どうして すがってくれなかったんだろう?
溢れる優しさ 痛い程わかっているから 言葉にならず震えて頷くだけ
「別れよう それが一番いい」 たった一人きり 旅立って行く悲しい覚悟決めた
忘れないで温もりを 生きる事に疲れたら
貴方を必要としてる人の 顔を思い浮かべて
忘れないで安らぎを 生きる事に悩んだら
貴方が必要だと感じてる 愛すべき人の為 生きて行けばいい

いつまでも 一緒にいたかったのに

「いつまでも 待ってる」って言いたかったのに
二人築いた時が 砂のように掌すり抜ける 掴みかけてた幸せ崩れて行く
「怖いんだ」ふと漏れた本音に 何もできずただ 泣き続ける無力さが悲しい
忘れないで温もりを 生きる為に荒んでも
貴方を必要としてる人の 顔を思い浮かべて
忘れないで安らぎを 生きる為に汚れても
貴方が必要だと感じてる 愛すべき人の為 生きて行けばいい

夜毎 星空を見上げている 何度 願いを託しただろう?

会いたい 会いたい あの頃の笑顔に 蝕まれた くすんだ空にも祈りよ届け

忘れないで温もりを 生きる事に疲れたら
貴方を必要としてる人の 顔を思い浮かべて
忘れないで安らぎを 生きる事に悩んだら
貴方が必要だと感じてる 愛すべき人の為 生きて行けばいい
愛すべき人の為 生きて行けばいい 愛すべき人の為 生きて・・・